(症例写真)M to F 性転換・成長再生豊胸Wを5回

性転換の一環として、成長再生豊胸Wを5回受けた、モニターさんです。年齢的には50代前半と、それなりに高齢なのですが、乳腺の成長も見られ、自然な形になっています。

M to Fの患者さんの場合、大半の方は、ホルモン治療を行っていることでしょう。このホルモン治療は、乳腺に対して刺激を加えることになり、術前においても、乳腺が皮下に、しこりのような感触で触れることがあります。この状態で成長再生豊胸Wを行った場合、乳腺と同時に周辺の皮下脂肪に関しても、組織の増大効果が望めますので、形態的に、より女性的なバストの創造が望めます。

一般的に、男性には乳腺が無いと思われている方が多いかもしれません。しかし男性にも、かなり小さいのですが、乳腺が存在します。子供の頃には、男性も女性も、乳腺のサイズは殆ど変わりありません。しかし思春期を迎えると、女性の場合には、乳腺がホルモンの影響で発育し、大きくなってきます。それに対して男性の場合には、ホルモンの影響が小さいため、乳腺が大きくなりません。また、乳腺から皮膚へと続く乳管も、発達せずに取り残されますので、その連続である乳頭のサイズも、小さいままです。

続報:成長再生豊胸Wをさらに5回
合計で10回

先日、5回の写真を供覧した、M to F 性転換のモニターさんです。その後、もう5回の成長再生豊胸Wを受け、処置は10回となりました。ホルモン療法を並行して受けているため、体つきがかなり女性的になりました。

術後の写真は、最終処置後3ケ月経過しています。バストサイズ的には、十分以上の状態になったと思われます。F to Mの患者さんの場合、成長再生豊胸Fではなくて成長再生豊胸Wを推奨する場合は、大きく二つの理由があります。
一つは、バストに皮膚の余裕がないため、一度に大きくすると、一時的ですが、痛みが出るということです。また、それに伴い、バストに硬さが出てしまいます。これらの問題を解決するには、やはり、ある程度時間をかけてゆっくりとサイズアップしていく必要があるためです。そこで、成長再生豊胸Fではなく、成長再生豊胸Wを推奨するということになります。
二つ目は、F to Mの患者さんに限らず、性転換を行う場合には、ホルモン療法が付き物です。このホルモン療法は、ホルモンが過多にならないように、また、過小にならないように、定期的なペースでの処方になります。そこで、ホルモン製剤を使用する成長再生豊胸Fは、このホルモン療法の治療ペースを混乱させる場合があり得るわけです。したがって、ホルモンを使用しない、成長再生豊胸Wのほうが、それらに関係なく治療を開始できるので、推奨できるということです。