1000人余りを対象とした、鼻唇溝に対するアーテフィルのアメリカでの治験結果が、もうすぐ発表される予定。
1000人余りを対象に、5年間の追跡調査の結果だという。今のところ、全員に副作用が出ていないとのこと。
アーテフィルとは、昔、オランダでアーテコールという名称で製造販売されていた注入物。内容は、牛コラーゲン(ザイダームやザイプラストの主成分)に、PMMAという骨セメントの粒が入っているもので、永久に注射箇所に残存することで、しわ取り効果が永久的に得られる。これがFDAに承認されれば、美容整形界に再び大きな旋風を巻き起こすかもしれない。ちなみに、PMMAを含んだ注入材料は、アーテフィルの他にも存在するが、今のところ治験でリードしているのはこのアーテフィルということになる。
ただし、このアーテフィルの問題点としては、PMMAの粒子を浮かべているのが、牛コラーゲンで、異種蛋白と言う点。異種蛋白を酵素処理して、人間のコラーゲンと共通の部分のみを使用しているのだが、それでも約3%の人にアレルギー反応が発生する。
アーテフィルのその後、どうなったのでしょうか?
美容外科は日々進歩ですね。