イタリアでライブ手術 2010.01.11 その8 怒涛の晩餐会

デモンストレーションの後、私はディナーに招待され、再びDr.Rovattiの車でレストランに向かった。車を降りて、Veronaの石畳の街をしばらく歩いてRistoranteに向かう。


途中、路線バスが石畳の道を走って行くのを幾度か見かけた。ここでは、石畳の道路は普通のことなのである。エントランスは狭く、古式ゆかしい門構えのRistoranteであった。支配人が地下のワインカーヴを案内してくれた。ローマ時代の遺跡を利用したワインカーヴで、日テレの番組も取材したRistoranteである。Micheal JacksonやJames Dean、Ronald Reganなど、世界中の著名人の来店記念ボトルが飾ってあった。
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Ristorante自体は、当然、男性はJacket着用のドレスコードの店である。イタリアでこのドレスコードは、かなりの高級店。Dr.たちは、皆、恰幅がよく、ダークなスーツを着ていたので、何だかマフィアのドンたちの集まりのようである。メニューはイタリア語。友人のDr.Oddeninoが、「英語のメニューを用意させようか?」と声をかけてくれたのだが、ことメニューに関しては、私は英語よりもイタリア語のほうが分かりやすい。イタリア料理の名前を英語にすると、本当に何のことかわからないのである。「ありがとう。だけど、だいじょうぶですょ」と答えて、Apperitif(前菜)から目を通す。culatelloを発見した。「Oh! culatello!」と言うと、Dr.たちは、「Si, culatello!」と、満面の笑みをたたえて、口々に、「クラテッロを知ってるんだ!」「通だねぇ」といった言葉をかけてくる。店のウェイターも、うれしそうにしている。
クラテッロとは、「幻の生ハム」。飼育方法から規定された豚肉を使用して、10月から2月にのみ製造を開始する。そして熟成は、豚の膀胱でモモ肉を包み、24か月をかける(通常の生ハムは長くて18カ月)。さらに、スライスする前には白ワインに一週間、漬けて準備をする。
調子に乗った私は、「Culatello,piatto grande, per favor」(クラテッロ、大盛りでお願いします。)と、注文した。パスタは鳩のローストのリガットーニ。メインは鴨を注文した。

「イタリアでライブ手術 2010.01.11 その8 怒涛の晩餐会」への1件の返信

  1. dazzle より:

    どれもこれも美味しそうなものばかりですね。

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