イタリアでライブ手術 2010.01.11 その7 プラズマリポ・ドレナージ初公開!

Dr. Rovattiは、貫禄のある雰囲気ながら、非常にフレンドリーなイタリア人紳士。お互いに挨拶を交わして、彼がいつも使っているVeronaのSurgical suiteへ、彼の運転する漆黒のBMWで向かう。


途中、脂肪吸引談議に花が咲く。各種パワーカニューレの評価、Superficial lipoplastyについて、超音波脂肪吸引に対する評価と批判、Tumescentに対する工夫などなど。お互い、行きつくところが同じ方向性なのがうれしい。それにしても、彼の美容整形全般と脂肪吸引に対する見識の深さには脱帽であった。世界は広い。論文発表などに積極的でなくても、つまり、医学雑誌に登場することが少ない医師でも、深い見識と独自の工夫をしている医師はたくさんいる。彼もおそらく、その中の一人であろう。
イタリアの美容整形診療システムは、日本よりもむしろアメリカ的である。つまり、美容外科の医師は小さなOfficeを街中に構え、そこではいわゆるプチ整形的なものしか行わない。豊胸や脂肪吸引、フェイスリフトなどの、麻酔やリカバリールームが必要な手術は、Surgical suite、つまり手術センターに患者を呼んで行う。そこは麻酔科医が管理者である。日本のような、手術室を構える重装備開業は稀なのである。患者に対する安全性、設備の稼働率などを考慮すれば、合理的なシステムだ。ただし、美容外科医のオフィスで手術を受けられないのは、患者側の利便性が少しばかり犠牲にはなる。しかし、麻酔科医の全身管理の下に手術を受けることができるのは、価値のあることだと思う。
VeronaのSurgical suiteは、小さなビルの2フロアーを占有するもので、機能的な内装が施され、狭いながらも快適な使い心地であった。旧友のDr. Oddeninoが、既に待っていた。彼はミラノの開業医で、オペラ歌手のようなダンディーな紳士である。約5年ぶりの再会を、お互いに喜んだ。私はプラズマリポドレナージのデモンストレーションを行った。プラズマリポ・ドレナージの初公開である。スマートリポ発祥の地、イタリアでこれが世界初公開されたのは、何か因縁めいたものを感じる。見学していた医師たちは、プラズマリポ・ドレナージの威力とその操作性に驚愕していた。
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「イタリアでライブ手術 2010.01.11 その7 プラズマリポ・ドレナージ初公開!」への1件の返信

  1. ペコ より:

    先生、やはり日本人に見えないですね~!!

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