成長再生豊胸Wを3回のモニター症例写真

成長再生豊胸Wによる豊胸術を3回行った症例写真です。モニターさん自身の感想としては、ブラジャーのカップにすると、1カップ以上の豊胸効果が得られたということです。

成長再生豊胸とは、これまでの、何かをバストに入れて豊胸効果を獲得するという豊胸手術とは違い、あくまでも自分のバストを大きく成長させるという、全く新しいコンセプトの豊胸処置です。したがって、術後は豊胸効果が獲得できているにもかかわらず、バストには何も入っていない状態で、たとえMRIを撮影したとしても、自分の皮下脂肪組織と乳腺が画像として描出されるだけで、豊胸手術・処置の痕跡さえ存在しません。つまり、成長再生豊胸とは、その名のごとく、バストが成長する豊胸処置であり、人工物が中に残ったり、跡が残ったりするなどと言ったことが一切ない、自然さを究極にまで追求できる豊胸術です。そして、こちらのモニターさんが受けた成長再生豊胸Wというのは、従来の成長再生豊胸の成長因子を2倍に増やし、1回の処置の効果を高めたもので、成長再生豊胸の強力バージョンと言うことができます。従って、どんな検査を受けても豊胸の痕跡さえ残らないと言った成長再生豊胸の利点はそのままに、豊胸効果のみが高められたのが、成長再生豊胸Wだということです。

成長再生豊胸の豊胸原理は、文字通りバストを成長させることにありますが、其の成長の原理とはいったいどういうことかと、疑問に思われるかもしれません。まず、バストが大きくなるときの、女性の体の変化を考えてみれば、よく解ります。女性のバストが大きくなるときと言うのは、所謂、思春期と呼ばれる、第二次性徴の始まる時です。その頃は、女性ホルモンの血中濃度が高くなり、体型や性器が、男性とは全く違った形での成長がみられます。バストの成長も、そのうちの一つと言えます。つまり、バストが大きくなるための必要条件の一つには、血中の女性ホルモン濃度が高いことが挙げられます。しかし、このような女性ホルモンの高い血中濃度も、バストの成長が止まった状態の成人女性に対しては、豊胸効果と言う形でのバストの成長には、大きな働きはありません。そこで重要になるのが、そういった女性ホルモンの働きを受け取る側の、バストの組織の状態です。
バストの組織の主成分は、皮下脂肪組織と乳腺組織です。そしてそれらのどちらもが、年齢とともに成長のポテンシャルを喪失していきます。成長のポテンシャルを決定するのは、それらの組織を構成する成分のうち、細胞成分の分裂能力と細胞外マトリックスを作り出す能力、つまり、細胞としての活性です。その細胞の活性は、年齢とともに衰えていきます。そこで、その低下した細胞の活性を補うのが、成長再生豊胸でバストに注射する成長因子なのです。

豊胸効果を獲得するためには、女性ホルモンの補充だけでは不十分で、バストの組織の細胞そのものに活性が必要です。数年以上前になりますが、中国で、中国産粉ミルクを飲んだ赤ちゃんの胸が大きくなったという事件がありました。原因は、粉ミルクの原料になる牛乳に、女性ホルモンが混じっていたことによります。農家が、乳牛の牛乳生産量を増やすために、牛にドーピングしていた結果です。ここで、このミルクを大人が飲んだ場合、どういうことになるかですが、基本的に、豊胸効果は得られません。豊胸効果が獲得できたのは、赤ちゃんだからです。それは授乳期と言う、人間の一生の中で、最も全身の組織の成長ポテンシャルが高い、すなわち、バストの組織に含まれる細胞の成長ポテンシャルも最も高い時期に、女性ホルモンの影響に晒されたからだと言い換えることができます。つまり、ホルモンの影響をしっかりと受けようということになれば、その影響を受けようとする組織内の細胞に、ホルモンの影響を受けるポテンシャルが必要だということです。そして、そのポテンシャルを補完するのが、成長再生豊胸で用いられる成長因子なのです。

成長再生豊胸の豊胸効果でカギを握るのは、脂肪細胞でも乳腺細胞でもなく、それらの前段階の細胞です。こう言うと、成長再生豊胸は脂肪細胞や乳腺細胞に成長因子やホルモンを働かせるわけではないのか、と言う疑問が湧いてくると思います。実は、成長再生豊胸で成長因子やホルモンが働くのは、それらの細胞ではなく、それらに分化する前の、前脂肪細胞や中胚葉系幹細胞です。つまり、バストを構成する皮下脂肪組織や乳腺組織と言うのは、その中の細胞成分として、幹細胞からそれぞれの脂肪細胞や乳腺細胞など、様々な成長段階の細胞を含んでいます。それらの細胞の中で、分裂・分化能を持っている細胞は、脂肪細胞や乳腺細胞などの、成熟してしまった細胞ではなく、その前段階までの細胞です。そしてそれらの細胞がバストに準備されているのは、何かの原因で脂肪細胞や乳腺細胞の一部が消滅した時に、その代りの細胞を供給するためです。これが、それらの細胞が総称して成長細胞などと呼ばれる所以です。脂肪細胞や乳腺細胞などの、既にそれぞれの組織内で完成して細胞成分の主成分を構成している細胞は、既に分化能とともに分裂能も完全に失っているため、いくらホルモンや成長因子で刺激を加えても変化せず、豊胸効果には役割を果たすのもではありません。そして、組織内のこれら前段階の細胞の割合が高いのが、全身的に成長のさ中にある乳児期であり、同じく組織内の成長因子の濃度の高さと相俟って、ホルモンの影響を受けやすく、前述の中国産女性ホルモン入り粉ミルクに、敏感に反応したのです。

では、成長再生豊胸は、年齢が若いほどよく効くのかと言うと、必ずしもそう言うわけでは無さそうです。これは、あくまでも当院での経験上の話になりますが、20代の患者さんと40代の患者さんを比較した場合、成長再生豊胸の効果については、大きな差がみられないように感じます。また、閉経後の患者さんであっても、十分に効果が観察されています。さすがに、小児との比較は経験がありませんが、成長再生豊胸の効果については、年齢はあまり関係ないと考えられます。これはやはり、幹細胞をはじめとする、組織の修復に関連する細胞は、年齢に関係なく誰にでも存在し、それらがホルモンと成長因子の刺激を十分に受取って、豊胸効果に寄与しているためと考えられます。