目次
バスト ・タイト治療の概要
小さな穴を通して バスト の内部から高周波(RF)を照射し、余った皮膚と、乳腺を支えているクーパー靭帯を縮めることで、 バスト の垂れ下がりを改善させます。これまでは、垂れ下がったバストを吊り上げるには、豊胸手術を行って バストの中身を増やして垂れ下がりを目立たなくするか、余った皮膚を切り取るための切開手術が必要でした。しかしこの方法は、小さな穴から電極を挿入して高周波(RF)を照射するため、バストを切開する必要がありません。もちろん、バスト に大きな傷を残さないということです。
大きな傷を残さないバスト吊り上げ
高周波(RF)は、皮膚や靭帯の主成分であるコラーゲンを伝って一方向に伝播する性質があり、伝播した後のコラーゲンは、リモデリングと言って、読んで字のごとく、新しい構造物として造りかえられます。そのため、伸び切ってしまった皮膚は、より若々しい弾力性のある皮膚に変化することで、その面積が小さくなって縮むということになります。また、クーパー靭帯についても、伸び切ってしまった状態から、弾力性のある靭帯に造り変えられることで縮んでいくわけです。エンブレイスRFの説明中、脂肪が収縮している写真があるのですが、これは、脂肪細胞をまとめて囲んでいるコラーゲンの袋(バストの場合は主にクーパー靭帯)が縮むことで、脂肪組織が縮んだ状態を表しています。
このように高周波(RF)が照射されたバストは、 皮膚の収縮によって乳輪や乳頭が上昇し、クーパー靭帯の収縮によって全体が持ち上げられます。その結果、張りを取り戻した、乳頭が上を向いた形の、若々しいバストが形成されます。
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バスト ・タイト手術の概要
1.バスト ・タイトの麻酔
バスト・タイトは、通常は局所麻酔のみで処置が可能です。希望がある場合には、術中の意識をなくすために、静脈麻酔をオプションとして追加できます。
少量の1%のキシロカインで、バストの穴を空ける部分に麻酔をします。穴を空けたら、そこから先の丸いカニューレを使って、0.2%のキシロカイン・生理食塩水・重炭酸ナトリウム(Ph調整剤)・アドレナリン(血管収縮剤)を混合した薬液(ツーメッセント液)を注入して麻酔します。局所麻酔薬であるキシロカインは酸性で、直接注射すると組織刺激性があり、痛みを感じるため、重炭酸ナトリウムで中和します。また、アドレナリンで血管を収縮させておくことで、術中の出血を少なくします。
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2.RF照射の準備
バスト・タイトでは、電極を皮下脂肪組織で動かして、RF(高周波電流・ラジオ波)を照射します。そこで、電極を皮下脂肪層で動かしやすくするために、麻酔をした穴から、カニューレを使って、あらかじめ電極の通り道を作っておいてやります。
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この時、カニューレを使うといっても、脂肪吸引に使用するような太さのカニューレではなく、麻酔液を注入するときのカニューレで、太さがかなり細く、しかも吸引圧をかけませんから、ほとんど出血しない作業です。もちろん、麻酔が既に効いていますので、バストに痛みはほとんどありません。
3.エンブレイスRFで、 バスト ・タイトに向けてRFを照射
皮膚の滑りをよくするために、バストには専用の滅菌済みジェルを塗ります。それからRFの照射になります。処置・照射時間は両胸で約1時間です。
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終了したら、穴をガーゼで保護し、専用のブラジャーを着用して退室となります。抗生物質や痛み止め、術後の注意事項の説明が終わったら、帰宅します。
バスト ・タイトの術後経過
術後の痛みは、処方された痛み止めで十分にコントロールできるほどです。
翌日の検診の後、シャワーが可能になり、1週間後には浴槽への入浴が可能になります。
術後の腫れは約1週間、内出血が出たら約2週間で消失します。
バストが上昇する効果は、術後すぐに出ることがほとんどですが、本当の完成は約3か月後になります。その後、6カ月後までは効果が増していきます。
傷は直径約2㎜ですが、約2週間は周囲に赤みがあります。傷そのものは約3ヶ月で薄いピンク色、約6ヶ月でほぼ肌色になります。
バスト・タイトの症例写真
出産経験のある50歳代後半の女性。まだ術後3か月目の症例写真です。電極を差し込んだ穴は、まだ完全には色が取れていませんが、術前には下垂していたバストが、術後には改善しているのが明らかです。乳頭の位置は、1.5~2㎝の上昇が計測されています。あと3ヶ月で、もっと効果が大きくなる予定です。
バスト・タイト症例写真
出産経験のある50歳代半ばの女性。まだ術後約3か月目の症例写真です。電極を差し込んだ穴は、まだ完全には色が取れていませんが、術前には下垂していたバストが、術後には改善しているのが明らかです。乳頭の位置は、両方とも3.5~4㎝の上昇が計測されています。
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