皮膚に細い針を刺し、皮膚の中からRF(高周波電流)を表面に向けて厚みを持って照射する、強力な タルミ 取り・引き締め用の機器です。それに伴って、小顔効果もあります。また、モフィウス8は、ニキビや浅いニキビ跡にも効果があります。

RF(高周波)というと、これまでもタルミ取りに関しては長く用いられてきたエネルギーです。RFは皮膚に対しては、コラーゲンを新生し、緩んだ皮膚を引き締める作用があります。しかしそれと同時に熱を発生することや、拡散して弱くなっていくという性質から、皮膚の深いところには使用しにくいという欠点がありました。実際に、ある論文によると、効果の深さは、皮膚の表面から約2mmのところとされています。

モフィウス8は、このようなRFの特性を考慮し、針先からRFを照射し、照射したRFが皮膚の表面に向けて、大きく拡散しないように流れるようにハンドピースにアースを設置した機器です。したがって、効果の深さはもちろん、その厚みが、従来のRFとは違って、皮膚の深いところから浅い層に至るまで、広い範囲に及びます。

従来の、皮膚の深いところには使用しにくいという欠点のあるRF機器ですが、この欠点を補うために出てきたのが、ウルセラなどの収束超音波機器です。

この機器は、元々、サイズの小さな子宮筋腫の治療に用いられていました。収束超音波機器とは、読んで字のごとく、超音波を収束させて、収束させた焦点で熱を発するようにした機器です。
つまり、手術で開腹しなくても、皮膚の表面から超音波を当てることで、子宮筋腫を焼いてしまおうというものです。収束超音波機器は、超音波の性質上、RFと違って、その効果が周辺に伝わるということがありません。その性質は、子宮筋腫などを焼き切るには、子宮内膜などへの影響を防ぐためには非常に都合の良い性質です。つまり、何かを切り裂くためのメスとしては、非常に有用です。しかし、皮膚に用いる場合には、超音波で発する熱が影響を及ぼす範囲が非常に小さく、点状にしかなりません。

そこで、機器のメーカーは、トランスジューサー(超音波を収束させる装置)をたくさん並べて、熱が及ぼす影響を連ねられるようにしたのですが、トランスジューサーには、焦点距離に応じてある程度の大きさが必要なため、トランスジューサーの間隔には開きがあり、収束超音波の焦点にも開きがあります。「痛くない・痛みが少ない」収束超音波の機器は、このトランスジューサーの間隔が広く、収束超音波の焦点の数が少ないとされています。