目の見開き(目の上下方向への開き)を大きくする手術です。従来の、二重瞼の切開法に準じた切開を伴う手術と、大きな切開の不要な、埋没式の手術があります。

切開式眼瞼下垂修正術

切開法に準じた切開線から、余分な皮膚と脂肪を除去し、目を開く筋肉や腱膜を出し、筋肉や腱膜を、細い糸で瞼に付け替えます。筋肉性の下垂の場合には、筋肉を縫い縮めたり、一部を切除したりします。腱膜性の下垂の場合には、筋肉(腱膜)を折りたたむようにして短縮することで、目をしっかりと大きく開けるようにします。


埋没式眼瞼下垂修正術

こちらも、目を大きくパッチリとしたいときに適応となります。 特に、目を開くときに額の筋肉を使用するために、額に皺が寄ってしまい、睫毛と眉毛の距離が遠くなってしまう方は、非常に良い適応です。先天性の、上眼瞼挙筋の力が弱い眼瞼下垂にも、腱膜性の下垂にも、使用できる方法です。また、瞼のくぼみにも有効な方法です。この方法は、前頭筋(眉毛を支えている筋肉)と瞼板を、糸で連結する手術ですので、二重瞼の埋没法と同じく、大きな切開は不必要です。
手術時間は両目で約30分。術後は、腫れが約7日。その他は、埋没法とほぼ同様です。この方法の場合、目尻側を大きく開くようにしたい(吊り目)場合や、目頭側を大きく開くようにしたい(垂れ目)などの調節も、比較的容易にできます。