ヒアルロン酸で、隆鼻術や顎を尖らせる方法は、プチ整形の代表的技術です。腫れや内出血も無く、つまりダウンタイムが全くないと言っていいほどの、ほんとうにお化粧感覚でのプチ整形です。
また、もしも元に戻したいときには、注射一本ですぐに元に戻せるという利点もあります。しかし、その効果の持続期間は約6ケ月ほどで、非常に短いのが欠点です。その6カ月という短い効果持続期間を、3から4倍の1年半から2年にしたのが、この、鼻・顎専用ヒアルロン酸です。
また、ヒアルロン酸注射のもう一つの欠点である、ヒアルロン酸の横への広がりで、鼻筋が太くなったり、顎が大きくなったりすることも、発生を防止できます。つまり、細くすっきりとした鼻筋や、尖った顎を確実に作成することができるのです。
この度、南クリニックが他院に先駆けて導入した、この1年半から2年の効果持続期間のあるヒアルロン酸は、従来のヒアルロン酸注射のいいところである、腫れや内出血がほとんどないという点と、形やその他でトラブルが発生しても、手術を行わずに注射1本で元に戻すことができるという点はそのままです。しかし、これまでのヒアルロン酸注射の欠点である、効果が約半年しかないという、効果の持続の短さを改善したものです。したがって、鼻や顎に注入して、気に入ればそのまま2年近く、術後の状態が保てますから、そのままにしておき、もしも元に戻したい場合には、注射1本で元に戻せるのです。
鼻・顎専用ヒアルロン酸 の処置手順
鼻・顎専用長期効果型ヒアルロン酸の処置手順ですが、以下のようになります。
1)まず、腰かけた状態で、注入する個所をデザインします。その後、処置のベッドに横たわってもらいます。
2)顔面を、鼻や顎だけでなく、広い範囲でしっかりと消毒します。
3)注射をするところに、極細の針で局所麻酔をします。髪の毛ほどの太さの針を使いますので、痛みはほとんどありません。
4)局所麻酔で膨れたところをマッサージして、鼻や顎を元の状態に戻します。このマッサージは、局所麻酔で膨らんだところを元に戻すと同時に、麻酔を十分に拡げて、効果をしっかりと出すために大切なことです。
5)鼻・顎専用長期効果型ヒアルロン酸を注入します。この時に、注射器を持つのと反対の手の指で、鼻・顎専用長期効果型ヒアルロン酸がどこに入って行っているかを、常に確認しながら、ゆっくりと注入を行います。
6)針穴をしっかりと消毒して、最初に付けた印を落としたら、終了です。
レディエッセの現実~肉芽腫発症の際に必要な手術
普通のヒアルロン酸での隆鼻術や顎を尖らせる処置は、腫れや内出血も無く、お化粧感覚でのプチ整形ですが、約6ケ月ほどしかない効果の持続期間が欠点です。そこで、その短い効果を補うかのように登場したのが、レディエッセです。
レディエッセとは、ハイドロキシアパタイトという、カルシウムを含んだセラミックの粉を、セルロースの液体に浮かべたものです。このレディエッセですが、当初は約5年の効果を謳っていましたが、鼻や顎に注入した場合に、本当に形を変化させることのできる期間は1年半ほどです。
さらに、このレディエッセは、人体にとっては完全な異物ですので、肉芽腫というものを発生させることがあります。そしてその症例報告もなされ、悲惨な現実も紹介されています。肉芽腫と言うのは、異物を取り囲むように白血球が遊走してきて、慢性的にそこに留まってしまった状態です。具体的な症状としては、腫れ・しこり・赤み・痒みなどが発生します。
そのような肉芽腫が鼻筋に発生すると、横顔はちょうど電気ポットのような、奇妙な形になります。鼻先に発生した場合には、赤く丸い鼻先となり、まるでピエロのような状態です。顎の場合には、大きくしゃくれた、アントニオ猪木氏のような状態になってしまいます。これら肉芽腫が発生すると、治療は非常に困難で、根本的に治療しようとすると、注入したレディエッセと、その周囲の組織を一塊にして切り取る必要があります。
純粋なヒアルロン酸である、スキンプラス・ヒアルは、レディエッセと同様の約1年半の効果持続期間があります。そして、元に戻したいときや、万が一のトラブル発生時に、手術の必要はなく、注射1本で元の鼻や顎の状態に戻すことができます。また、純粋なヒアルロン酸ですので、異物としての作用はなく、肉芽腫の発生も皆無と言っていいでしょう。
鼻・顎専用ヒアルロン酸 の術後経過
ヒアルロン酸を、鼻や顎に注射した後の経過については、以下のようになります。
1)術後の腫れは、ほとんどないと言ってもいいくらい軽度です。
2)内出血の出現頻度は、1%未満で、それも非常に軽度です。
3)お化粧や洗願は、注射した針穴を避ければ、処置食後から可能です。
4)針穴のところは、処置後3時間経過したら、洗顔・お化粧ともに可能です。