太もも・ヒップ

通常の脂肪吸引よりも、回復期間が短く、手軽に部分痩せが可能な、当院オリジナル極細カニューレによるの経過写真です。術前・術後1ヶ月半・術後3カ月の順になっています。

通常の一般的な脂肪吸引と違って、術後1週間の時点で、内出血がほとんどありません。このような経過でも、術後の圧迫固定は一晩だけといった短期間です。

短期間の圧迫固定で、しかも内出血が少ない(ほとんどないと言ってもよいくらい)の結果が必要な場合、極細カニューレは非常に心強い味方と言うことができます。また、極細カニューレを使用することで、皮膚の近くまで脂肪吸引を施すという、表層脂肪吸引が可能になり、従来よりもより多くの量の脂肪が採れるようになりました。つまり、この極細カニューレによる脂肪吸引は、従来の脂肪吸引同様に、深い層の脂肪を吸引するのは勿論、皮膚の直下の浅い層の脂肪も吸引できるため、結果的に吸引量が多くなるということです。
また、表層脂肪吸引には、皮膚のタイトニング効果(タルミ防止効果)もあります。この表層脂肪吸引は、皮膚を縮めるという特徴があり、術後の皮膚のタルミの防止にもなります。 カニューレの動きによってできたトンネルが、それを修復しようとする効果として、皮膚の裏側から皮膚に作用することによって、真皮のコラーゲンが再配列されます。さらに「リモデリング」という、古くなって緩んでしまい、タルミの原因になっていたコラーゲン分子を、新しい新鮮なコラーゲンに入れ替える作用も同時に発揮されます。これは、イントラセルやサーマクール、ウルトラアクセント、ポラリスなどの、高周波(RF)機器や、ウルセラなどの超音波機器と似た原理の、皮膚の引き締め効果です。そして、この効果については、イントラセルを除く他の機器が、皮膚の上からRF(高周波)を照射するのに対して、表層脂肪吸引の場合には、皮膚の裏側から物理的エネルギーが作用するため、皮膚を火傷のリスクがありません。このことで、顔面に表層脂肪吸引を行うと、まるでフェイスリフトのような効果を得ることも可能です。

脂肪を取ると、たるむのではないか?という心配があると思います。たしかに、40歳以降には、タルミが出ます。それは、若い頃には皮膚がゴムのような状態なのですが、年齢とともに弾力性を失い、しかも薄くなってくるため、酷い言い方をすると、新聞紙のようになっていくためです。弾力性のある皮膚の場合、皮下から少々たくさんの脂肪を取っても、弾力性のために、タルミは出ません。しかし、弾力性を失った皮膚の下から、多くの脂肪をなくすと、皮膚が余り、タルミが出ます。ぶあついゴム風船の中から、多少の空気を抜いても、表面はシワになりませんが、紙風船の中から空気を抜くと、皺くちゃになるのと同じことです。
しかし、表層脂肪吸引には、前回までの説明の通り、強力に皮膚を引き締める作用があります。したがって、通常の脂肪吸引と違い、かなり高齢の方でも、たるみを出すことがありません。また、むしろ、ヒップの垂れ下がりや膝上のカブリなど、タルミが原因の、年齢によるボディーの変形を修正することも可能です。

脂肪を除去した後のたるみについてですが、ヒップや膝上などの場合には、非常に目立ってしまうことが多く、他院での術後に、それを気にして、当院を受診される方が後を絶ちません。そしてもうひとつ、術後のたるみが、結果に大きく影響するところがあります。
それは、二の腕(上腕)です。二の腕の場合、年齢とともに太くなる傾向があります。一般的に、加齢とともに、上半身は痩せやすく、下半身は太りやすい傾向にあるのですが、二の腕に関しては、上半身にあるにもかかわらず、太くなる傾向にあります。それは決して、脂肪がたくさん付きやすくなるためではありません。皮膚と皮下組織が弾力性を失ってきて、元々存在した脂肪が、はみ出して垂れ下がるためです。そうなると、気をつけをした姿勢では、二の腕の脂肪は背中の方向に押し出され、腕を太く見せてしまいます。また、腕を横に伸ばした時には、下の方向に脂肪が垂れ下がり、やはり腕を太く見せてしまうわけです。
したがって、二の腕に関しては、太くなるのは決して脂肪が増えるからだけではなく、皮膚のタルミが大きく影響しているということができます。二の腕は、脂肪を取るだけではなく、皮膚の引き締めを同時に行わないと、よい結果が得られないということです。

医療広告限定解除要件
副作用・合併症:静脈血栓症(非常に稀)
費用・料金:80万円