強力水光注射のたるみとニキビ跡への効果

スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)のモニターさんの症例写真です。タルミ取り効果を確認することができます。

スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の手順としては、まず、問診票の記入などの初診の手続きを済ませたあと、カウンセリングを行います。その後、再び処置承諾書への記載などの手続きを済ませ、洗顔をしていただきます。この洗顔は衛生上の理由によるもので、たとえ化粧をしていなくとも、スキンケア製品や皮脂などの汚れを洗い流していただき、感染などの合併症を防止するために、必ず行っていただきます。その後、顔面に麻酔クリームの塗布を開始します。この麻酔クリームは、市販のものではなく、当院独自に調剤したもので、浸透性を改良し、麻酔薬の濃度と種類も多くなっています。麻酔クリームの塗布が終わったら、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の調剤が終了するまで、そのままお待ちいただきます。その間、約20分から30分程度です。調剤が完了したら、麻酔クリームを拭き取って、頬に格子状の印をつけます。そして、消毒液で顔面を消毒してから、実際の処置が開始されます。実際の処置は、まず、麻酔の注射から始まります。この麻酔は、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光)の注射そのものの痛みを抑えるためのものです。スキン・メソセラピー・マックス(強力水光)は、皮膚の一定の層に、細かく注射液を注射していく作業になります。そこで、どうしてもある程度の時間が必要で、両頬で10分から15分間の所要時間になります。また、いかに前述の独自調剤で浸透性の良い麻酔クリームを使用していたとしても、その浸透する深さには限界があり、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)が一番深く入るところまでは、完全なる除痛が困難です。これらの理由から、当院ではスキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の薬液を注射するのに先行して、局所麻酔の注射を行います。この局所麻酔の注射も、極細の針と当院の独自調剤で、麻酔処置そのものの痛みをほとんど感じないようになっています。そして、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の痛みは、全くと言っていいほど感じることがありません。

スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の術後は、大きな腫れはありません。そして効果が現れ始めるのが、約1週間後になります。早い人だと、術後3日すると、効果を感じ始めるようです。そしてたるみに対する効果は、その後1か月まで増強していき、ピークを迎えます。その後はその状態が持続する形となります。この経過は、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の成分が、順に作用していくことによって、達成されます。と言うのは、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)の有効成分は、それぞれ作用が出始める時期と、その効果の持続期間が異なり、それぞれの時期に、それぞれの成分がリレーのバトンを渡していくようにして、タルミ取りの効果を引き継ぎつつ、長期の有効性を達成しているからです。

ところで、こちらのモニターさんは、ニキビ跡についても改善を希望していました。本来、ニキビ跡については、その形や性質によって改善法が様々です。例えば、水ぼうそうの跡のような、比較的浅く広いもので、その硬さについては柔らかいモノであれば、ヒアルロン酸やWPRPFの局所注射によって、かなり目立たなくすることができます。しかし、同じような形のものであっても、ニキビ跡自体が硬い状態だと、イントラセルなどで一度皮膚の再生を促し、柔らかくしてからでないと、局所注射で効果が無いばかりか、ニキビ跡の周辺に薬液が漏出し、ニキビ跡そのものの陥凹が改善せず、周辺の皮膚が盛り上がることで、余計にニキビ跡が目立ってしまうことがあります。また、ニキビ跡の縁がなだらかに引っ込んでいるのではなく、急激に陥没しているタイプの場合には、その周辺の皮膚を少しだけ削り落としてなだらかな陥凹にしてからでないと、きれいに盛り上げることができません。さらに、アイスピックと言って、ニキビ跡の中心部の一点が深く陥没しているタイプのものは、多くの手法をコンビネーションで施行する必要のある、非常に厄介な形のニキビ跡です。しかし、これらのニキビ跡すべてに共通して言えることは、加齢とともに目立ってくるということです。
加齢とともにニキビ跡が目立ってくるのは、加齢とともに皮膚の中のコラーゲンが減少していくことが挙げられます。ニキビ跡と言うのは文字通り、ニキビができた後に残ってしまう、皮膚の小範囲の陥没です。それは、ニキビと言う皮膚の細菌感染巣が、皮膚の細胞外マトリックスを溶かしてしまうとの同時に、その細胞も殺してしまって、皮膚組織の欠損を作ってしまうことでできてしまいます。また、ニキビを潰すことによって、皮膚の一部を取り去ってしまうことによっても、発生します。つまり、ニキビ跡とは、皮膚の小さな傷痕なのです。そして傷痕と言うのは、瘢痕がその主体なのですが、瘢痕は真皮同様、その大部分がコラーゲンでできています。そこで、加齢に伴って皮膚のコラーゲンが全般的に減少すると、ニキビ跡のコラーゲンも減少し、陥没がより深く目立つようになります。スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)は、成長因子の働きにより、このコラーゲンを含む細胞外マトリックスを増やし、皮膚を若返らせる働きがあります。そうすることで、ニキビ跡が以前のように目立たなくなっていくのです。
加齢・老化とともにニキビ跡が目立ってくる現象には、もう一つ、タルミの関与というものもあります。ニキビ跡が、皮膚にできた小さな傷痕であることは、前述の通りなのですが、そこにタルミが加わると、目立つようになります。これは、毛穴も同じことが言えます。これは、傷痕であるニキビ跡や毛穴は、皮膚の深いところから皮下脂肪層まで到達していて、その部分だけはたるまずに皮膚を支えてしまうからです。実際に自分で鏡を持って、天井を向いてみると、タルミがニキビ跡や毛穴を目立たせていたことが、よく解ると思います。天井を向いた時の顔は、重力の影響がとれ、タルミが改善した時の顔だからです。その時に、ニキビ跡や毛穴が目立たなくなっていることが実感できれば、タルミをとる処置で、その時の程度までは、ニキビ跡が目立たなくなるということです。そして、スキン・メソセラピー・マックス(強力水光注射)は、まさにこのタルミをとる処置であり、前述の皮膚のコラーゲンを増加させるという作用同様、ニキビ跡を目立たなくさせる効果というものが、存在するというわけです。