手のアンチエイジングとして、手の甲と指に脂肪増殖注射を行った、50歳代後半のモニターさんです。手の甲がふっくらとして、さらに白く変化しているのがわかると思います。同時に、手の甲の血管や腱も、術前よりも目立たなくなりました。

手の甲がふっくらした関係上、手の甲に出ていてギスギスした感じを隠せなかった腱が、ふっくらとした脂肪に埋まってしなやかな印象になっています。また、手の甲の血管も、皮下脂肪が増加したために、皮下に埋まって、若々しい手に生まれ変わっています。
顔のしわやたるみについては、ほとんどの方は非常に敏感に感じ取って、効果の短い治療であっても、頻繁に来院して治療を受け、その若々しさを保とうと努力します。しかし、首や手の甲に関しては意外と忘れがちで、手を人前に出したり、首がよく見える服装をしたときに年齢がばれてしまうか、より老けて見られてしまうことがよくあります。男性の間でも、「女性の本当の年齢を知りたければ首と手を見ろ」というのは、半ば常識になりつつつあるのも現実です。顔面ばかりに気をとられるのではなく、首や手のほうにも注意を払わないと、努力の割には他人に意外な印象を与えかねません。
脂肪増殖注射は、ヒアルロン酸などの外来の物質とは違って、自分の脂肪組織そのものを増やします。したがって、本当に自然な若返りが可能なのと、凹凸や処置を行っていないところとの境目や、でこぼこを作ってしまって不自然な形になってしまうことはありません。また、ヒアルロン酸とは違って、手に注射する際にも、非常に細い眼球用の注射針を使用できますので、内出血もほとんど起こさずに処置が可能です。

さらに、これが手の場合には一番大切なことなのですが、脂肪増殖注射は、指や手の動きに対して邪魔をすることがありません。したがって、ピアニストや指先の細かい作業を必要とする職業の方にも、気軽に処置を受けていただくことができます。  

これは、ヒアルロン酸との大きな違いです。ヒアルロン酸の場合には、効果を長持ちさせようとすればするほど、注入したときに硬い塊として存在するようになってしまいます。それはヒアルロン酸が、長持ちするような組成で製作されていれば、分子の構造上、どうしても大きな分子として製作されることが必要で、そうすると外側から触れたときには粘凋度が高く、硬い物質として触れてしまうからです。そのような硬い塊が手の甲や指に存在すると、手の甲や指に細かく張り巡らされている腱の運動を妨げ、繊細な指の動きや激しい手の動きに対して支障を来たしてしまいます。脂肪増殖注射は自分の脂肪組織が増殖するため、本来の脂肪の硬さとなんら変わりなく、したがって腱の運動制限を発生させることがありません。これは、指先を使う仕事の方には大きなリスク回避の手段であるといえます。

脂肪増殖注射の術後は、脂肪注入とは違って、3時間ほど手を洗うのを控えていただければ、その他の生活制限はありません。それは、脂肪を採取してくる必要がないため、脂肪吸引を行ったところのケアが不要なことと、注射するときの針が非常に細いため、すぐに針穴が塞がってしまうためです。また、術後の腫れもほとんどなく、施術直後からそれなりのふっくら感を感じつつ、それが落ち着くとともに、脂肪の増殖が得られ、完成の域に到達していきます。  

もっと詳しく申し上げると、注射を行った直後から1週間目くらいまでは、次第にもとの状態に戻っていくような感じがすることでしょう。それは、注射液の中の水分が一時的に皮膚や皮下脂肪層に入っていて、それが吸収されていく期間が約1週間あるためです。その後、約2ヶ月かけてゆっくりと皮下脂肪組織が、脂肪増殖注射の主成分である成長因子(細胞増殖因子)の作用で増殖していき、ふっくらと自然な若返り効果が出現してくるのです。
さらにこの作用は皮膚の真皮にまで及び、皮膚のしわやくすみなども改善し、より若々しい手にしていきます。この皮膚に対する作用は、脂肪増殖注射を開発中に発見された思わぬ副産物ということができます。それというのも、脂肪増殖注射の目的は、あくまでも皮下脂肪組織の増量だったからです。脂肪増殖注射を開発する際に、皮下脂肪を増殖させるために、その目的にあった種類の成長因子(細胞増殖因子)の配合を開発していきました。そして完成したときに、実際に人体に注射してみたところ、皮膚のしわやたるみ、さらにシミやクスミにまで一定の効果を示したのです。これは思わぬ副産物だったのですが、患者さんにとっては非常に有利なものですので、そのままにしております。これが毛深くなるだとか、メラニンが増加して皮膚が黒くなってくるようなものなら、美容外科の技術としては失格ですので、さらに研究して改善を図らなければなりません。しかしこれは「瓢箪からコマ」とも言うべきもので、皮膚のしわやたるみが減少し、シミやクスミが薄くなって困る人はいません。脂肪増殖注射のオマケとして、期待していただければと思っております。

脂肪増殖注射の成分的なものは、脂肪を増殖させる各種の成長因子を配合し、それらを注射したところに留まってゆっくりと作用させるように調整したものです。  

しかし、これらの成長因子(細胞増殖因子)をすべて医薬品で賄うと、非常に高額な注射になってしまいます。そこで、患者さん自身の成長因子(細胞増殖因子)を利用し、それにさらに医薬品としての成長因子(細胞増殖因子)を添加して、注射液を調整します。成長因子(細胞増殖因子)は生物の体内のどこにでも存在します。
そこで、一番簡単に成長因子(細胞増殖因子)を得られるのは、やはり血液からです。したがって、脂肪増殖注射の手順としては、まず、腕からの採血から始まります。その後、注射を行う部分に麻酔のクリームを塗って、約30分待っていただきます。その間に血液から成長因子(細胞増殖因子)を取り出し、医薬品の成長因子(細胞増殖因子)と混合して調整します。30分と言う時間は、麻酔のクリームが浸み込んでしまうのに十分な時間であると同時に、血液からの成長因子(細胞増殖因子)の取り出しと、その調整に必要な時間でもあります。それから、麻酔クリームを拭き取り、注射を開始します。

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副作用・合併症:内出血,アレルギー
費用:16万円