上口唇・マリオネットライン2

唇は、通常、赤い色をしている部分を、「くちびる」と呼んでいます。しかし、正確には、赤い色をしている部分を「赤唇」、その外側の皮膚の部分を「白唇」と言います。唇の構造は、粘膜や皮膚のすぐ下に薄い脂肪層があり、その奥に、口輪筋という筋肉があります。

この口輪筋の動きによって、唇は上下左右に動いたり、すぼめたり、開くなど、形をかえることができます。本来の意味での唇の厚さは、口の中の粘膜・脂肪層・口輪筋・皮下脂肪層を順に含んだ、これらの厚みの合計なのです。しかし一般的には、唇の厚さとは、正面から見た時の、赤唇の上下方向の幅です。この赤唇の上下方向の幅は、年齢とともに減少します。加齢・老化とともに、唇は薄くなるということです。これは逆に言えば、唇が薄いということは、老けて見えるということでもあります。また、上唇に関して言えば、加齢・老化とともに、正面から見ると、白唇の占める部分が多くなってきます。鼻の下が長くなるのです。すると、相対的に、赤唇はますます薄く見えてしまいます。そこで、若返りの一環として、「唇を厚く」と希望される方が、増加しています。

赤唇と白唇

口輪筋の範囲を一般的に唇とするが、下唇については、表面からは、その正確な境界がわかりずらい。


年齢による赤唇の菲薄化は、主に、皮下・粘膜下の脂肪組織の萎縮が原因です。勿論、唇の奥には、歯とそれを支える歯槽骨や歯茎があり、これら形によって、唇の厚さが厚く見えたり薄く見えたりする要素もあります。年齢に応じて、歯槽骨や歯茎が薄くなり後退すると、唇も薄く見えるようになります。そこで、唇を厚くするには、歯や歯茎・歯槽骨などの形を整えるという方法も考えられます。しかし、これらの構造は、物を噛んだりするときに、重要な働きを担っています。また、手術的な方法を採る以外には、簡単に形を整える方法が存在しないのも現実です。
そこで、粘膜下の脂肪を増加させる、この、脂肪増殖注射で、脂肪を増加させることで、唇を比較的簡単に厚くすることができます。脂肪を採ってきて注入するというものではないため、脂肪吸引手術は不要です。また、通常の脂肪注入は、吸収の分を見込んで、その分だけ多くの脂肪を注入する必要がありますが、この注射の場合、脂肪が増殖するため、多めの脂肪を注入する必要がありません。したがって、術後の腫れは、翌日になれば、目立つほどのものはありません。