目の下のクマ(くぼみ)2

顔面への脂肪注入の場合、通常の脂肪注入の場合、生着率(吸収されずに残る率)は、およそ30%から50%と言われています。しかし、当院の高生着率脂肪注入の場合には、平均90%の生着率がありますので、過矯正(吸収される分を見込んで、多くを注入すること)が、不要です。

むしろ、過矯正は禁物とも言えます。それは、注入した脂肪を減量させるのは、かなり大変なことだからです。手術によって注入され、そこに定着した脂肪は、通常の脂肪組織とは異なり、線維質が豊富な構造をしています。この繊維ですが、基本的に、傷の組織と似た構造をとり、注入された脂肪組織の中に、細かく網の目のように分布しています。このような線維が豊富な脂肪組織は、皮膚の上から触れる場合には、その物理的な性質がわかりません。しかし、脂肪吸引で取り去ろうとすると、カニューレの先端に硬さを感じ、しかも吸引しにくい粘り気があります。そのため、術後の状態としては、不十分な効果になりやすく、しかも凹凸を造るリスクも増加します。また、脂肪溶解注射を使用する場合には、十分な効果を獲得するためには、やはり繰り返して行う必要があり、そのたびに腫れを伴うダウンタイムを経験することになります。
以上のように、過矯正が必要ないというよりも、むしろ、過矯正は禁物なのが、高生着率脂肪注入ですので、担当医に希望を伝えるときにも、そのことを十分に理解して、決して効果を欲張らないということが、大切です。