目の下のクマ(くぼみ)3

目の下のクマに対して、高生着率脂肪注入を行った、40歳代後半のモニターさんの、別の方向からの写真です。クマの原因としての、「くぼみ」の改善が、よくわかるかと思われます。写真は、順に、術前・術後1週間・術後1か月と1週間です。

脂肪の生着率が高いということは、凹凸やシコリなどの合併症も少ないということができます。それは、凹凸は、注入した直後の凸凹は勿論ですが、注入された脂肪が吸収されるときにも発生するからです。 また、大きなしこりについては、脂肪の吸収ではなく、注入した脂肪の壊死に関係するからです。
注入する脂肪は、一旦、周囲の組織から取り外されたものです。したがって、それが栄養や酸素の供給を受けるシステムからも、一度取り外されています。そうすると、このシステムが再建されるまでは、周囲から酸素や栄養が、浸み込むように供給されます。もともと存在したシステムではなく、浸み込むようにして供給されるため、非常に効率が悪いと言えます。例えて言うなら、周辺の陸地からたくさんの橋が架かっていた島が、それらの橋を失った状態です。水や食料は、船で運ぶしかなく、効率が悪いということです。
通常の脂肪注入の場合、このシステムの再建が非常に遅く、効率の悪い浸み込みに依存する期間に、多くの脂肪細胞が壊死に陥ってしまいます。特に、注入された脂肪の粒の、中心近くに存在する脂肪細胞は、周辺部分の脂肪細胞とは違い、周囲の組織からの、浸み込むような酸素・栄養の供給が得られません。そうすると、中心部分が壊死に陥った組織という状態になり、それがシコリとなって、表面から見ても、凸凹の様相を呈するのです。これは、注入された脂肪組織の粒が大きいときには、特に顕著な傾向として現れます。前述の島に例えるなら、橋の再建が遅いと、島の内陸部から水や食料が不足し、島が大きければ、内陸部の物資不足も激しいということです。
高生着率脂肪注入の場合には、細胞が栄養や酸素の供給を受けるためのシステムの再建が、成長因子の働きで、素早く行われます。そのことで、注入した脂肪のほとんどが生着します。そのことで、凹凸やシコリを残さずに、脂肪注入が完成します。島に伸びている橋が、素早く再建され、水や食料の不足が早期に解決されるということです。