下腹部からその真横と腰

下腹部・下腹部横・腰に対して、脂肪吸引を施行したモニターさんです。年齢は30歳代後半です。決して太めの体型ではないのですが、皮下脂肪の局所的な出っ張りを修正して、すっきりとしたシルエットを獲得したいということでの手術です。

以前は、「脂肪吸引をすると、体重は減りますか?」と尋ねられることがよくありました。また最近でも、脂肪吸引でダイエットなどという、荒唐無稽な宣伝文句を目にすることがあります。しかし、脂肪吸引を受けただけでは、体重は減りません。それは、体重と言うものは、摂取するカロリーと、使用するカロリーとのバランスで決まっているためです。一般的に、体重が重い人は、軽い人よりもカロリーを使います。したがって、体重が重い人は、それだけ多くのカロリーを摂取します。そして、その重い体重を維持するために、その分のカロリーを使うのです。したがって、体重を落とすには、カロリーの摂取を減らすか、使うカロリーを増やすかするしかないのです。例えば、スポーツなどでカロリーを使えば、摂取するカロリーが同じなら、体重は減少します。カロリーの使用量が変わらなければ、摂取するカロリーを抑えれば、体重が減少します。このような体重の増減は、主に体の中の脂肪組織が、カロリーとしての中性脂肪を蓄えたり放出したりすることによって、発生します。体脂肪は、カロリーの倉庫とでもいうべき存在なのです。そこで、脂肪吸引によって皮下脂肪を除去することなのですが、確かに、除去したその瞬間は、除去された脂肪の分だけ、体重が減少していることになります。しかし、摂取カロリーが同じなら、その次の2~3日で、体重は元通りとなります。倉庫をいくら減らしても、在庫が少なくならない限り、他の倉庫に蓄えられるからです。よって、脂肪吸引それだけでは、体重は減少しないということです。

では、脂肪吸引の目的と言うのは何なのかということになります。それは、一言で言えば、部分的な痩身です。広い範囲での手術なら、下半身デブから脱出などの、体型のバランスを整えるということだし、狭い範囲での手術なら、シルエットを整えるということです。

医療広告限定解除要件
費用・料金:50万円
合併症・副作用:肥厚性瘢痕