輪郭形成(エラ・顎・頬骨)3

鏡の前で気になるところを指で押さえてみるのは、自分でできる簡単な診断法です。しかし、指で押さえたところの骨だけを手術することが、解剖学的に不可能な場合や、そこだけを手術すると、結果として非常に不自然な状態を作ってしまうことがあります。

その理由は、やはり人の顔と言うものは、じっとしていて正面だけから見られているわけではないということと、顔全体のバランスが大切だということです。そこで、指で押さえた部分を含んで、その周囲に連続性を持って手術を行い、場合によっては、筋肉や皮下脂肪などの処置を同時に行って、より自然な輪郭を形成する必要があるからです。例えば、エラの前の部分が指で押さえて気になる部分だったとします。そこで、そこの部分だけを削って凹ましてしまうと、斜めや横から見た状態では、エラの角の部分が相対的に強調されてしまうことがあります。そして、顎の幅が太いことも、強調されてしまうこともあり得ます。そのような場合には、やはりエラの角を含め、顎先の部分まで骨を切り取るという操作が必要になります。これらのような、美しい形での輪郭形成の方法と、その手術内容の組み合わせは、患者さん一人一人によって違いがあります。担当医のセンスにもよりますが、どこの部分を、どの方向に、どの広さで、どの幅で、骨の手術を加えればいいのかということは、やはり患者さんとしてはアドバイスが必要と言うことになります。また、このような連続性を持った手術を施す際には、担当医は、元々の骨の形やその上に存在する筋肉や皮下脂肪の状態も、十分に観察しておく必要があります。