切開法

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平行型希望の、蒙古ヒダとタルミを伴った症例
切開法で、幅の狭い二重瞼を作成した症例






平行型希望の、蒙古ヒダとタルミを伴った症例

アイプチ歴約5年で、平行型(目頭から目尻まで、二重の線がついている形)の二重瞼希望のモニターさんです。20歳代前半です。埋没法(DST)ではなく、切開法を選択したのは、埋没法(DST) では、次の理由から、希望の目元を実現できないためです。


1)目頭のひだが強く、目頭側の二重瞼の線を下に引っ張ってしまう。
>蒙古ヒダという、目頭を覆うヒダが大きい。しかも目を開いたときに、上瞼の内側を下に引っ張るため、同時に目頭側の二重瞼の線も、下に引っ張られる。したがって、どうしても二重瞼の形は、いわゆる末広型になってしまい、希望する平行型にならない。
2)額や眉毛が前に出ている、いわゆる目元の彫が深い骨格。
>眼球の位置が、奥にあるため、目を開けた時に、骨に押されて、瞼の厚みが分厚くなる。
3)長年にわたるアイプチ生活が、瞼の皮膚を伸ばしてしまっている。
>アイプチやアイテープは、瞼の皮膚を折り畳んで貼り合わせるものです。すると、貼り合わせた分の皮膚は短く、足りなくなるため、瞬きのたびに瞼の皮膚は引っ張られ続けます。それが日常的に行われると、瞼の皮膚は次第に伸びてきて、アイプチやアイテープを外した時には、皮膚が余った状態になります。このような余った皮膚は、その重みが加わるため、埋没法の元に戻る原因の一つとなります。
4)二重瞼で折れ曲がる予定の線に、脂肪が多く存在する。
>二重瞼の皮膚が折れ曲がるところの真下に脂肪が多いと、その部分では、皮膚の折れ曲がりが保持できません。特に、眼窩脂肪がそこに存在すると、目を開く筋肉や瞼板と、皮膚との間の連続性を妨害します。つまり、脂肪が二重の作成の邪魔をします。
以上の理由から、こちらのモニターさんは、切開法に踏み切りました。術後は、約1週間で抜糸を行ったのですが、腫れの80%は既に退いていました。

手術を希望する際に、埋没法希望だとか、切開法希望など、手術法の希望を伝えてくださるのは構わないのですが、やはり、その方法で可能なことと、不可能なことがあるのが、現実です。もし、初診の際に、希望する手術法では、自分の希望が叶えられないと分かった場合、手術法を優先するか、あくまでも自分の希望の結果を優先するか、あるいは、希望の手術法でできるところまでで妥協するかを、担当医と話し合うことが、大切です。そして、きちんと方針を決めてから、手術に臨むべきなのは、言うまでもありません。







切開法で、幅の狭い二重瞼を作成した症例

「100%元に戻らないほうがいい。」ということで、幅の狭い二重瞼を希望であるにもかかわらず、切開法を行ったモニターさんです。

幅の狭い二重瞼は、埋没法の適応と言うのは、一般的ではありますが、切開法でも幅の狭い自然な二重瞼を作成することができます。たしかに、幅の広い二重瞼は、たいていの場合、切開法でないと作成することが難しく、作成してもすぐに元に戻ってしまうことが多い傾向にあります。だからと言って、狭い幅の二重瞼は全て埋没法の適応と言うのは、誤った認識です。
切開法の適応としては、まず、埋没法で作成不可能な二重瞼の幅や形を希望している場合です。そして次に、100%一生元に戻らない二重を希望している場合です。しかしながら、天然の二重瞼の人が、年齢とともに二重の幅が狭くなって来たり、瞼が凹んで二重の線が薄くなったりする現象は、切開法を採用したとしても同じように発生します。逆に言うと、そのような加齢による変化は、手術で作成した二重瞼であっても、天然の二重瞼の場合と同じように起こってくるということです。

そもそも、二重瞼の手術と言うのは、目を開いたときに持ちあがる、瞼の内部の構造と、瞼の皮膚に連続性を持たせてやることです。具体的には、目を開くための筋肉である上眼瞼挙筋や、瞼板と言う軟骨と皮膚が、目を開いたときに、一緒に上がっていく箇所があるということです。このことは、埋没法であれ、切開法であれ、二重瞼の手術であれば、変わることはありません。

以上の事から、二重瞼の手術を受ける場合には、埋没法にこだわることなく、希望条件の優先順位を自分なりに検討して、担当医に希望を伝え、手術法の選択を行うことが大切になります。

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