ほうれい線

症例1

30歳代女性のモニターさんです。当初、ヒアルロン酸の注入を提案したのですが、以前、他院にてヒアルロン酸の注入を受けていて、田んぼの畝のように、でこぼこに盛り上がったとのことで、今回はWPRPFにしたいとのことでした。

術後の写真は、まだ1カ月経過ですが、ほうれい線が浅く短くなってきています。WPRPFは、皮膚を厚くする作用があります。この作用を以って、ヒアルロン酸のように、シワを盛り上げるということができます。ただし、ヒアルロン酸のように、注射したものそのものが、皮膚を持ち上げるのではなく、あくまでも、WPRPFの作用によって、皮膚そのものが厚くなって、凹みが改善するということです。したがって、線状のシワを狙って、シャープに盛り上げるというのには、不向きです。しかし、こちらのモニターさんの経験したような、凹凸を伴う、線状の盛り上がりというもののリスクが、僅少ということができます。また、WPRPFの効果がしっかりと出るためには、皮膚が厚くなるまでの時間も必要となりますので、即効性という面は、ヒアルロン酸などのフィラーに劣る部分です。しかし、その効果の持続性ということなら、ヒアルロン酸よりも、WPRPFのほうが有利なので、本人さんの希望もあって、こちらを選択しました。結果としては、ほうれい線は少々残りが出ますが、浅くするという目的は、達成できました。

症例2

ホウレイ線から口の横にかけて、WPRPFを施行した30代女性のモニターさんです。 

まだ術後1ヶ月目ですが、すでに若返り効果を獲得しつつあります。ホウレイ線は浅くなり、マリオネットラインの影も薄くなっているのが観察されます。今後、2か月にわたって、効果が増強する見込みです。 また、術前の肌荒れも改善して、美肌効果も発揮しています。この、肌荒れの改善と美肌効果は、主目的である、しわの改善に伴うオマケのようなものだと理解していただけたらいいと思います。WPRPFの成長因子によって、皮膚の再生が図られることによって、周辺への余波としての作用です。

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