エラの角から前方まで2

現在の外板切除法の元である、「アングル・スプリッティング法」という手術法が 、1990年代の後半に流行しました。この方法は、正面から見た時のエラ削り手術の効果を出すことを目的として、開発されました。

この手術は、下顎の骨のエラの部分の中でも、外側にある骨皮質である、外板という部分を、斜めにスライスするような形で取り除く方法です。まさに、エラの部分の外板切除です。この方法は、症例によっては正面からのエラ削り効果が非常によく出て、顔の幅が小さくなることで、それまでの方法でのエラ削りでは、満足のいく効果が出ないと思われる症例にも有用なものでした。また、下顎骨の裏側に大きな操作を加えずに済むため、手術自体の侵襲も抑えられ、切った骨の骨髄も、頬の方(外側)を向いているので、術後の圧迫止血も容易であるなど、いろいろな利点がありました。さらに、手術侵襲と止血が容易なことから、術後の腫れも少ない傾向があり、患者さんにとっては、ダウンタイムの短い、非常に楽な手術法と言えました。ちなみに、この手術法の発明者は日本人の美容外科医です。しかし、この方法は、エラの角の部分に対しては、かなりの習熟がないと、効果が今一つというものでした。