目頭切開

症例写真

 

40歳代のモニターさん

目頭切開の手術は、切開創が比較的小さく腫れも少ないことから、埋没法の二重瞼の手術などと同時に行われることも多い手術です。しかし、埋没法とは違い、元に戻したいときに元に戻すのは、方法によっては、困難になってしまう手術です。特に、従来の目頭の皮膚を切り取ってしまう方法では、蒙古ひだを再建しようとすると皮膚が不足するため、上瞼や下瞼から皮膚を持ってくることが必要となり、目頭以外にも切開を必要とします。
この症例写真の方法は、皮膚の切除はほとんど行わず、蒙古ひだの方向を変える方法で、トランスポジション法という術式です。いわば、「蒙古ひだを蒙古ひだではなくしてしまう」といったところでしょう。皮膚の切除をほとんど行わないため、元に戻したいときには、蒙古ヒダの方向を、元の位置にもどしてやることで、比較的簡単に再建手術が行えます。

どの手術でもそうなのですが、術後1ヶ月目というのは、傷が最も硬くて体積も大きい時期です。しかし、しっかりとメークすれば隠れる程度ですので、安心してください。

 

20歳代後半のモニターさん

目頭切開は、鬼門の手術と言う噂が、インターネット上でも拡がっているようです。しかし、きちんと術後の状態を理解し、適切な手術を受ければ、目もとのバランスを整える上で、非常に有効な手段でもあるのです。
すなわち、
1)目頭を切開することで、逆に目元のバランスを崩してしまうことがないか?
2)もしものときには、元に戻せる手術なのかどうか?
3)術後の傷跡は、どのような残り方をして、どのように目立たなくなっていくのか?
最低、以上の3点については、しっかりと理解した上で手術に臨みましょう。
以下は、術前と術後1ヶ月後の写真です。傷の赤みは、まだ、お化粧で隠す必要があります。
因みに、こちらのモニターさんは、元に戻すことのできる方法で手術しています。

目頭切開とは読んで字のごとく、目頭の、蒙古襞という東洋人独特の襞を切開することです。手術の方法や術後の希望によっては、この部分を切開するだけでなく、切除(切り取ること)を伴うことがあります。この切除する面積が大きければ大きいほど、元に戻したいときには、上瞼や下瞼から皮膚を回してくるなど、手術自体の規模が大きくなり、困難を伴います。
目頭切開の主な効果は、
1)目と目の間が狭くなる
2)二重瞼の内側の幅が広くなる。
3)目の横幅が広くなる。
などです。
手術法については、主なものは、
1)単純切開・切除(平賀法)
2)Z法
3)W法(内田法)
4)トランスポジション法
などがあります。
当院では、4)のトランスポジション法を用いることが多いです。理由は、
1)切除が必要ない症例が多く、元に戻したいときには比較的簡単に元に戻せる。
2)目頭をどれだけ開くかの調節が楽である。
3)術後の傷を、二重瞼の線に隠しやすい。
という理由からです。
術後、約3カ月後の写真は、傷はほとんど分からなくなったことが、確認できます。

 

20代前半のモニターさん(再建外科的症例)

額から右目(向かって左側)の目頭を経過して、頬の中央にまで達する傷跡は、幼少時の交通事故によるものです。瘢痕形成手術は、やはり何年も前に、複数回受けています。しかし、成長に伴って、右目の目頭が、傷のために下に引っ張られてきてしまい、目の左右差が目立ってきてしまった状態です。
このような状態の場合、左右を同じ術式で手術を行うと、左右差がなくならないことが、予想されました。そこで右目は、傷による引っ張りを解放するために、創の延長効果を持つ、Z形成術を応用しました。所謂、Z法です。左目は、蒙古襞を鼻のほうに移動させるために、トランスポジション法という術式で、手術しています。

術後4週間目では、まだ傷を、化粧で隠す必要がありますが、楽にカバーできるくらいになっています。目の横幅と、目と目の間の距離がほぼ等しく、左右差も目立たなくなり、バランスのとれた目元になりました。

限定解除要件
目頭切開の傷は、良く動くところに位置するため、肥厚性瘢痕化が、唇周辺同様に多いところです。したがって、術後の検診は大切ですから、1か月目や3か月目なども、忘れずに再診してください。
費用:20万円